◆ 手の少陽三焦経 (左右23穴)

三焦経の流れ

 

手の少陽三焦経は、手の厥陰心包経の脈を受けて始まる。

 

薬指の内側、爪の根元(関衝(かんしょう))から始まり、手の背側を経て、前腕、上腕の背側後面を肩に向かい上行し、肩の後ろ上方から鎖骨の上のくぼみを経て、両乳頭間の中央(アナハタチャクラ)に達し、心包をまとい、下って三焦に属する。
 両乳頭間の中央から枝分かれして、第七頸椎の下に移行して、側頸部を上行し、耳の下から耳の後ろから、耳の上部を経て、側頭窩を過ぎ、目の下に至る。
 さらに、耳の下で枝分かれして、耳の前に出て、眉毛外端の部(糸竹空(しちくくう))で、足の少陽胆経につながる。

関衝(かんしょう)  

 

液門(えきもん)  

 

中渚(ちゅうしょ)  

 

陽池(ようち)  

 

外関(がいかん)  

 

支溝(しこう)  

 

会宗(えそう)  

 

三陽絡(さんようらく)  

 

四涜(しとく)  

 

天井(てんせい)  

 

清冷淵(せいれいえん)  

 

消礫(しょうれき)  

 

臑会(じゅえ) 

 

肩膠(けんりょう)  

 

天膠(てんりょう)  

 

天牖(てんよう)  

 

翳風(えいふう)  

 

瘈脈(けいみゃく)  

 

顱息(ろそく)  

 

角孫(かくそん)  

 

耳門(じもん)  

 

和膠(わりょう)  

 

絲竹空(しちくくう)

 

三焦の私見

 

三焦は、上焦、中焦、下焦、と言い表されています。

 

東洋医学の概念の“臓腑”の腑は、“六腑”(小腸・大腸・胃・胆・膀胱・三焦 )とされていますが、三焦というのは、現時点、特定の内臓に当てはめて考えられていないし、解剖学的に見ても、特定の臓器に当てはめること事態が無理があると思われます。

 

上記の十四系発揮からの引用の図では、中焦以下の“腑”は、主に、横隔膜(“日月神示”表記の“戸”、マニピューラチャクラからアナハタチャクラへの関門)から“下”であり、東洋医学の古典では、水穀の精微の吸収と気の生成にかかわるものとされています。

 

そして同様に、東洋医学の古典の概念としての上焦の機能として、水穀の精微は、脾の運化作用によって肺に送られ(上輸)、肺に送られた水穀の精微は、穀気・津液・営気などに分けられるとされ、また、穀気は、空気中から得られた天陽の気と合わさって宗気となり、これが腎からの先天の気と結合して、元気となる…とされています。

 

ですから、特定の臓器に三焦が存在するのではなく、“腑”の機能は、異物の取り込み(物質を取り込むこと、食事。 生物学的な言い方なら捕食)による電磁誘導であり、それが“下”から“上”に向かい、変容していくことを古典で言い表したのが三焦の気であるとの解釈をしています。

その三焦の気が、“下”から“上”に向かい、それは、先ほど述べた、上焦の機能として、水穀の精微は、“臓腑”の“臓”(“月”ニクヅキと蔵で構成される表記は、コンデンサーであるとの私見を持っています)の、

脾の運化作用によって、同じく“臓腑”の臓である肺に送られ(上輸)、肺に送られた水穀の精微は、ここではじめて、穀気・津液・営気などに分けられる。   

また、穀気は、空気中から得られた天陽の気と合わさって宗気となり、これが腎からの先天の気と結合して、元気となる。

この、原気が、上焦の機能、呼吸の機能により、空気と反応した気(これ以外にも考えられますが)、それが、天陽の気(これは“上”からの荷電粒子、例えば太陽からの電磁波、宇宙線、普遍的に実在する創造主のオーラ(宇宙背景放射))と合わさって宗気となる…と称されていると思われます。

 

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