旧ホームページでの、治療を通して感じた事&伝えたい事。“その1”

2006年分 

 

20060514

背骨のズレに対する、認識の誤り

 

よく、

背骨がずれているから、

腰が背中が痛いのではないか?という人がいますが、

“背中の痛み腰の痛み”

で説明したように、

背骨のズレが生じる原因は、

内臓体壁反射による神経系の興奮(神経内の電流量の変化)により起きている事が多く、

内臓の不調を体が調節して行き回復に向う過程であるといえます。

 

従って、それを物理的に背骨の位置をまっすぐにする行為・・・

整体、カイロプラクティック、オステオパシー、

それで内臓の調子は良くなるかのように思われがちですが

“背中の痛み腰の痛み” で述べたように、

それのみを対象に行うという事は内臓体壁反射の仕組みを考えていない・・・

医学知識を持ち得ない無資格の、整体、カイロプラクティック等を行っている人達が、

よく口にする間違った認識と言えます。

 

それらの効果は、

物理的に椎骨の周囲の組織を刺激した事による神経系の反射であるといえます。

但し、

長期間こういう刺激を受けた組織はより強い刺激でないと、

神経系の反射が起こりにくくなり、

治療効果そのものが期待できなくなる体になっていきます。

 

問題はその際に起きる、組織破壊の大きさ・・・

背骨の周囲の組織を引っ張ったり捻ったりその行為そのものが、

たくさんの筋肉、靭帯、結合組織の損傷を招いていて、

大雑把な物理刺激による、

刺激なれした組織を、

治療を受けた人自身が作り出していることを問題視するべきだと思います。

 

組織を回復させる目的で行う治療は、

必要最小限の刺激量で、効率よくその対象の組織の新生を促すのが、

本分だと考えます。

 

以上の点で、

整体、カイロプラクティック等が、深く人の体の回復機能を考えた行為でないと考えられます。

 

更に、

内臓体壁反射による、左右の筋肉の緊張の不均衡は、

自律神経が内臓を回復させていく過程で起きて行くことで、

それは神経系内の電流の過不足で、

背中や腰の筋肉を緊張させていて、

それが知覚できるから痛みなり、凝った感じなりを情報として、

脳が感じていくという事です。

生体内電流の現象そのものが、

生きている事、生命現象と同義である証明として、

死ぬと、

神経系には電流が流れず脳の電気活動も心臓の動きも停止する事が挙げられます。

適切なポイントを選択して行う鍼治療は、

生体内電流の調節と、更に、

治療する人とのオーラの相互干渉で生体内電流の増幅を行うものと考えます。

そして、本来持っている回復機能を取り戻し、

それによって起きている背骨のズレを引き起こしている背骨の周囲の筋肉などの緊張が、

正常な状態に近づいていく事が治療の本当の在り方だと思います。

 

 

20060517

筋肉痛の起きる理由

 

一般に知られていない事ですが、

筋肉の細胞の寿命は、約三ヶ月です。

毎日死んでいく筋肉の細胞があると云う事です。

 

健康な肉体なら、

死んだ数の細胞だけ再生します。

しかし、

様々な原因で再生能力は落ちていきます。

更に、再生を妨げる要因もあります。

 

筋肉に限らず、細胞の再生には、

材料は血液が運びます。

 

赤血球を集めて、再生を促す働きは、

生体内電流の身体磁場の働きです。(新陳代謝)

 

使った組織はそれに応じて、

より以上の細胞の再生をします。

筋肉は、

より収縮力の強い筋繊維に、生まれ変わります。

(細胞の高レベル化)

その際、

神経系にはより多くの電流が流れます。

たくさんの再生の為の材料を血液に運ばせる為です。

同時に知覚神経にその情報が流れて行きます。

筋肉痛の起きる原因はその電流に由来します。

 

以上の点から考えて、

より多くの筋繊維の再生、言い換えれば、鍛えるという事ですが、

その際、

鍛錬したに応じて死滅していく細胞と、

鍛錬する以前より多く高レベルな細胞を作り出そうとする働きに、

生体内電流の身体磁場の現象が大きく関わります。

 

スポーツなどで、

鍛えたに応じて、筋肉を限界まで収縮させる行為は、

筋肉の支配神経に限界まで電流が流れるという事です。

その過程で、筋肉の新陳代謝で、筋肉痛を感じていき、

筋肉由来の身体磁場の拡大(23番目のオーラ)となり、

鍛えたに応じてのレベルの細胞、同レベルの細胞の再生が出来る肉体となります。

 

23番目のオーラの事はブログを読んでください。

随所に分けて説明して有りますが、13番目のオーラの分け方は

“見え始めた日”

の真ん中ぐらいで説明しています。)

 

以上の点で鍛錬した筋肉全体の高レベル化がある程度終わらない限り筋肉痛は継続していきます。

その際筋肉自体が乾電池のように帯電する性質を持っているからこそ、生体内電流の増幅に役立ちますが、再生がある程度終了しても痛みや疲れた感じが残っている事が考えられます。

帯電している組織から電流がほかに流れていかなくなっている事があり、

これは再生に必要な生体内電流が効率よく肉体に作用していない事でもあるといえます。

 

鍼は、その帯電した電流を他の組織に流し効率よく再生を促す作用があるといえます。

 

簡単なものの見方をすれば、

鍼は楽になるということなのですが、

その裏にはそういう肉体の働きが有る事を知ってください。

 

余談ですが、

再生に血液の働きが関わっている事から、

喫煙が、

筋肉の再生・・・あらゆる細胞を含めてなのですが・・・

の、邪魔をしている事も、認識して欲しい事の一つでもあります。

 

 

 

20060528

筋肉痛が長く残る理由

 

スポーツなどで使った筋肉の痛みが、何日も残る事があります。

 

使ったに応じ、

死んでいく筋肉の細胞と、

同等、

或いはそれ以上、

高レベルの筋肉の細胞がスムーズに出来ないための痛みといえます。

 

主な理由は、

 

前回、

筋肉の再生にかかわる生体内電流の身体磁場の現象を説明しましたが、

そういう過程で起きていく事、

死滅した細胞とその再生、

筋肉を使う事により産生されて行く乳酸などの老廃物の吸収が行われて行く事に、

血管の拡張収縮、組織の血流量を調節している自律神経がかかわっています。

 

これらの回復、組織の再生に直接関わるのは、

血液なのですが、

 

血流を阻害するタバコの影響(喫煙は毛細血管の収縮を招く)

血液の中に、アルコールの変化した毒性の強いアセトアルデヒドを含ませる飲酒

血管内壁にコレステロールなどを沈着させる肉食 飲酒 

中性脂肪の増加を招く、喫煙、飲酒、甘いものの過食

 

こういう状況で新しい組織の再生は健康な時に比べ効率が悪くなります。

そういう効率の悪い状況は自律神経の中枢に電流として送られます。

更にその回復をしようとする組織にもその情報は帯電します。

組織の細胞の新生が円滑に行われない限りその情報は、

たくさんの血液を要求する自律神経の興奮として中枢に伝えられていきます。

 

それ以外にも、同時に起きている現象、

例えば、足の筋肉痛には、胃腸の不具合が現れやすい。

同様に、手には、呼吸器心臓疾患、

これらの現象も自律神経系内の電流が関わっています。

そして、

“背中の痛み腰の痛み”で説明したとおり、

背中、腰の筋肉痛は、その表裏の関係にある内臓の不調により、

帯電している組織から電流が他組織に流れて行かなくなっている事があり、

これは再生に必要な生体内電流が効率よく肉体に作用していない事でもあるといえます。

(自律神経系の反射による帯電 筋肉がコンデンサー様の性質を持つ事に由来する)

 

鍼は、その帯電した電流を他の組織に効率よく流し、

その部分だけでなく全身の組織の再生を促す作用があるといえます。

 

以上、

健全な条件ではない組織の回復を少し説明しました。

 

組織の再生と回復には、自律神経のかかわる役割が大きく、

自律神経内の電流、組織が帯電する事、

主にこの二点で、

隣接する知覚神経が、痛みや不快感を感じます。

それは、又、

自分の意識にこの部位が回復していない事を教えている事でもあります。

 

 

 

 

20060613

リフレクソロジーに対する誤解

 

リフレクソロジーとは、神経の反射を意味する言葉です。

現在この言葉は、一般に、

足ツボマッサージの専売特許のように思われているふしが有りますが、

それはとんでもない認識の誤りです。

 

経絡、ツボ、に対する様々な刺激が、

神経系内の電流の調節によって反射が起きる事は、医学で証明済みです。

神経系内の電流の反射点といえる、ツボの流れ、経絡は全身にあります。

そして様々な法則性があります。

 

内臓体壁反射として有名な、マッケンジー帯、ヘッド帯、

特定の内臓疾患に特徴的に現れる痛みの現象、

マックバーネー点などがそうです。

 

背中や首に鍼を打つと違う部分に痛みが走る事が有りますが、

それは神経系内の生体内電流の流れに変化が有った事を、

知覚神経が感じ、鍼が響いたという事です。

それを、東洋医学の言葉で、得気(とっき)といいます。

気を獲得すると解釈しています。

それはある意味、

生命エネルギーが生体内電流と同義である事から考え、

鍼を打つ人の身体磁場が鍼を打たれる人の身体磁場に影響を与える事です。

そして、生体内電流の良い条件を作り出すのが適切な刺激の鍼マッサージ治療です。

(その説明は、ブログ、良い発振の為に“続き”で、少し説明してあります。)

そういう点からも、足の裏だけを中心に、

全身の生体内電流の調節が行えるとは、とても思えません。

 

確かにそういう学説はありますが、

経絡が主に神経内の電流で起きている事から考え、

そして経絡は全身にあることから考え、

全身に神経の反射を期待できるポイントが有る事から考え、

極めて近視眼的なものの見方だと言えます。

その裏には、

そういう学説を取りあげた足ツボマッサージの創始者と、

足ツボマッサージに従事する人達が、

大半が無資格診療であり、たいした医学知識を持ち得ないからです。

したがって真の意味でのリフレクソロジーは、全身の生体内電流の調節が行う事の出来る全身の鍼マッサージ治療と云えます。

 

 

 

20060615

無資格・・・違法なマッサージ類似行為など

 

・・・どんな治療を選択するのも自由ですが・・・

 

ブログで説明してありますが、

・・・人と人が、

オーラの相互干渉によって影響され、

共に歩んでいくのが霊的成長の過程なのですが、

(アタシの仕事に対する認識ですが・・・)

 

自分の仕事に対する考え方が、

無責任と考えられる、無資格の行為、

 

医学知識、技術、国が定めた国家資格を、持ち得ないで人の体に触れる事、

 

リフレクソロジーをうたい文句にしている足ツボマッサージ

整体

カイロプラクティック

オステオパシー

気功治療

リンパマッサージ

アロママッサージ

タイ式

ロミロミ・・・etc

 

(以上すべて、国家資格のない無資格診療です。)

 

こういうことを問題にするのは、

仕事に対する姿勢、

生き方に対する考え方、

資格をごまかして仕事をする自分を、

許している考え方が、

(不正 無責任 儲ける事を主体に仕事をする)

オーラの相互干渉で、

治療される人に伝わるからです。

 

思想が伝わることです。

 

・・・前回の補足として・・・

 

・・・そして、一般に、

こういう事に対する認識が余りにもなさ過ぎるので、

鍼やマッサージを、

治療行為と認識していただいている人に、

解って貰いたいものです。

 

 

 

20060627

不眠症の起きる理由と、その解決

 

眠れない理由を考えるには、

良い睡眠の条件を考えると分かり易いです。

 

良い睡眠、ぐっすり眠れる事は、

 

脳内の血液量の低下・・・

 

自律神経の中枢が、

脳には、脳細胞の維持に必要最低限の血液を送り込み、

その他の血液は、脳以外の新陳代謝に使う事です。

(身体組織の細胞の再生など)

 

脳血管の収縮と、

回復に必要な身体の部位の血管の拡張を促し、

内臓や筋肉等の細胞の再生を図る事が、

睡眠であると言えます。

(自律神経系の健全な機能)

 

良く眠れない状態とは、

以下の事が考えられます。

 

喫煙などにより脳内の血管の拡張収縮を調整する自律神経系の機能が低下している。

 

同時に全身の血管の拡張収縮が自律神経の中枢からの指令どおりにならない事。

 

睡眠中に、脳幹の血液が手足に分散しない。(手足に血液を送り込まない生活・・・パソコンに向う時間が長いなど・・・いわゆる一般に言う運動不足)

 

脳幹の興奮を持続させている精神的な条件、

 

怒り、

不安、

憔悴、等

 

(ブログで説明してある、

下三つのチャクラの刺激、覚醒、に由来する・・・

その人の霊的成長にとって必要な事でもありますが、

その際に、

その人の進化を阻む霊的存在が、

更に感情を増幅、興奮させる情報、思いを、

通信している事があります。【悪霊の憑依】

 

従って、

何かトラブルを抱えていると、

その事ばかり考える・・・と、云う事になります。

これに付いてはブログでいずれ詳しく説明します。)

 

 

以上の点から考えて、

 

薬に頼らない適切な不眠症の治療は、

(睡眠薬 睡眠導入剤は、

副作用の点でお勧めできませんし、

薬に依存する自分の在り方が、

その人を劣った次元に落とし入れる作用があるという側面があります。)

 

脳幹の血液を手足に分散、送り込む自律神経系の機能の復活。

23番目のオーラの活性化)

 

霊的進化を阻む存在の通信を受けない事

(これに付いては、ブログ、“良い発振の為に”を読んで下さい。

いわゆる“祓い”に付いて・・・ですが、

治療する人に進化を阻む霊的存在が移行すると云う事です。)

 

健全にぐっすり眠る為の体の条件を取り戻すには、

 

手足の血管の拡張収縮の機能の回復。(手足、骨盤周囲、腕神経叢の周囲等に刺鍼)

 

脳幹の血液の分散を上手く行う事。(後頚部、頭部、肩背部に刺鍼)

 

そして霊的干渉の悪影響を取り除く事。(ほぼ全身に刺鍼)

 

・・・が、最適で、

その後の健全な肉体の維持に必要な事だと思います。

(薬、サプリメント等に依存しない事でもあります。)

 

 

 

20060911

以前ご紹介したF川さん夫婦の、奥様の、甘いものに対する依存の変化

 

F川さんの奥様は

20年以上水商売の経験があり

(現在は貞淑な奥様です)

 

その間に 体に受けた影響として

 

※ 喫煙の影響

 

中性脂肪値の増加 

 

筋肉の新陳代謝を阻害する事

(筋肉の細胞の寿命は約三ヶ月です 

毎日

新しい細胞と入れ替わらなければならないのですが

タバコの毒性で 毛細血管を収縮させ

同じレベル 同じ数の細胞を作り出す邪魔をする

その結果 

筋肉の細胞の低レベル化=基礎代謝量の低下)

 

筋肉内の脂肪細胞の増加

 

内臓への影響 

慢性胃炎 腸炎 

肝臓 腎臓への負担

 

 

※ アルコールの摂取の影響

 

中性脂肪値の増加 総コレステロール量の増加

この事が原因の

血管内壁で組織に対する酸素の供給量の低下

 

内臓への影響 

慢性胃炎 腸炎 肝臓 腎臓 胆嚢 膵臓への負担

 

※ 夜活動して昼間眠る・・・

(光を受けると

 神経内の電流量は増加する=生命力のアップ)

 

※ 不規則な生活・・・etc 

 

 

そういう生活を送ってきた事

そう云う事が原因で

 

健全な組織を創り出す事=新陳代謝機能の低下が観られました

【手足の冷え 脳の酸欠=脱力感・・・etc

 

ご本人はそういう自覚は無かった様ですが・・・

 

上記の理由で そういう人は

食べてすぐ血糖に変化する

甘いものを好むようになって行きます

 

これはブログで説明しつつある

人の進化を阻む存在の意思とも言えます

 

【あ(亜)ま(魔)い(泉のように出ずる)

愛(炁)=元の気の発振、発信の間に

魔が入った状態をさす

 

愛の創造の進化に向かわせない事

時間の進行と共に

その人を堕落の方向に向かわせる事】

 

現在 完全に禁煙を達成し

アルコール摂取量もお水のお仕事をなさっていない為

たしなむ程度になっています

 

鍼治療の影響

ストレッチ【特に股関節内の血流の変化】 

腹筋 背筋運動

 

筋肉量増加の為の新陳代謝が起きつつあり

 

その結果として 内蔵機能を取り戻し

基礎代謝量のアップ(悪い条件から元の基礎代謝に戻りつつある)

 

ご本人曰く

最近汗をかくようになったとの事です

【基礎代謝量のアップ】

甘い物の摂取も減ったとの事です

 

徐々に 正常な体に戻りつつあります

 

特に肝機能の正常化で

肝臓に貯蔵されたグリコーゲンを分解し血糖にする・・・その機能が

元に戻りつつあると思います

長年の喫煙アルコール摂取は肝機能の低下

新しい細胞を創り難い新陳代謝で体が創られ

脂肪細胞が出来やすい条件になっていきます

肝臓の機能も

そういう変化は 血液検査のデータには出にくいですが

もし 以前に比べ

甘い物を好むようになっていたなら

そういう変化・・・堕落に向う変化が

体の中で起きている事だと理解してください

 

そしてそれは

すぐ何か起きる事では無いのですが

すべての内蔵機能の低下

免疫機能の低下

新しい細胞を創りにくい体を構築し

それが

生体内電流量の低下=死に近付いて行く事

で 有る事を知ってほしいものです

 

奥様には 毎回治療の度に

基礎代謝量アップの為 筋肉量の増加の為 内蔵機能の更なるアップの為に

当院独自の 手足の通電治療をお勧めしているのですが

通電中のビリビリ感に恐怖感を感じていらっしゃって

なかなか決心が付かないようです

(残念)

 

 

20060927

五十肩の鍼治療に付いて

 

いわゆる

肩関節を動かす事によって生じる痛みの 

鍼治療という事です

(肩関節周囲炎が原因の筋肉の拘縮や強直の改善)

 

中高年によく発症し

一つの病態を指すのではありません

 

年齢による退行変性を基盤とした

肩関節を構成する一部の組織に限局されず

軟部組織に広く及ぶ

幾つかの病態を総称する症候名で 肩関節周囲炎とも呼ばれます

 

完治するまで時間は掛かりますが 

体の条件さえ良ければ 予後は良好です

 

腕の稼動範囲は

肩甲骨の動きで約60

肩関節の動きで約120 度 

 

この症状は

肩関節の動きが妨げられるので 

症状が重い場合 肩甲骨による60度しか腕が上がらなくなります

肩関節の可動域が少なくなっている分

周囲組織 首 胸 背中 等の 筋肉の負担が大きくなっています

 

鍼は 肩関節内の筋肉の拘縮 強直を改善します

 

前に述べたように

筋肉の細胞の寿命は約三ヶ月です

 

良い条件で肩関節を構成する筋肉の再生を促せば

必然的に肩関節の稼動範囲は広くなり

周囲組織の新陳代謝も改善され

それに伴う症状も改善されて行きます

 

よく整形外科 整骨院で行われるシップ 局部の通電治療は

対症療法的なものであり

筋肉の細胞の

良い形の再生という視点で行われているとは

考え難い感があります

 

その理由は

肩関節を構成している筋肉や 周囲組織の

拘縮 強直(ひも状に固くなっている部分)

見られる部分に 刺鍼すると

 

(※ こういう刺鍼は 

ほんの少しポイントがずれると効果はありません)

 

即座に 角度にして30度くらいは動くようになります

 

レベルの下がった細胞の破壊を目的に刺鍼し 

良いレベルの細胞の再生を促す事が 目的です

 

但し こういう鍼治療は 

ある程度 痛い治療になります

 

可動範囲を確保したら

それに伴う ストレッチの指導をして行くと

不自由なく 動かせるようになります

 

 

※ 拘縮と強直

関節が他動的にも自動的にも可動域制限を起こす状態である

一般的に

関節包と関節包外の関節構成体である軟部組織の変化によって起こる関節運動制限を

拘縮と呼んでいる

病理的には

皮膚 皮下組織 筋膜 筋肉(特に筋繊維の石灰沈着) 靱帯 関節包等の

病理学的変化 癒着したものと理解されている

軟骨や骨など関節包内の構成体そのものに起因する関節運動の消失を、強直と呼ぶ

 

 

前に

筋肉痛の起きる理由 筋肉痛が長く残る理由

で 述べた 

筋肉の良い新陳代謝を考えなくてはいけない事なので

筋肉の再生を阻害する条件のある人は

予後が悪くなりがちです

 

この事だけでなく

継続して

細胞の再生を促す為の鍼治療中の人は

良い細胞の新陳代謝を よく 考えて頂き

体に悪い条件の物 

飲酒 喫煙 等は 

自分の足を引っ張る事なのだと

理解していただきたいものです

 

 

20061003

M村さんの奥様の腰痛の原因を ペインクリニックの医師が考えなかった事

 

M村さんの奥様は

以前 腰痛の治療の為

ペインクリニックに週一回通い

神経ブロック療法の治療を受けていました

 

※ ペインクリニックの定義

神経ブロックを主体として

難治性疼痛およびその関連疾患の診療を行う科で

実際には神経ブロックに加えて

疼痛疾患に有効な

薬物療法 刺激鎮痛法 理学療法 心理療法 手術的処置などを総合的に行う

 

※ 神経ブロックとは

痛みの原因の神経に局所麻酔薬 

抗炎症剤やホルモン剤(炎症や腫れをひかせる薬) などを注射する方法です

局所麻酔薬の直接効果で、痛みが一時的に軽くなります

神経ブロックは総称で

実際には 治療部位によって  星状神経節ブロック 硬膜外ブロック等の方法があり

全身の様々な痛みに対して行います

 

 

・・・三ヶ月通い 症状が好転しないばかりか

症状の好転を目的とした 薬量の加減を多めに注射された為

一時期下半身麻痺の状態が続いた事があったそうです

 

現在 ペインクリニックに通院していません

 

これはペインクリニックの医師に

内臓帯壁反射による腰痛という概念がない事に問題があると思います

 

M村さんの奥様は 

全体に細身の体で ご本人の申告通り

胃腸の弱い体質である事がすぐに解りました

現在 軽度の胃潰瘍の症状があるようです

当然

医師もその事を承知している筈なんですが・・・

 

“背中の痛み 腰の痛み”で 説明しましたが

医学的にも 

そしてアタシたちの治療の体験から言って

内臓の不調が 背中 腰の筋肉を

自律神経系の反射機能によって緊張させる事

痛み等の不快な感じを呼び起こす事

 

その理由は

内臓の回復の為の血液の供給

そのために脊髄神経と内臓との神経回路が構成され

その情報を持った電流が

背中や腰の筋肉の新陳代謝に関わり

その結果が 

よく腰の筋肉に見られるグリグリ状のシコリになります

 

その部分を中心に

痛み等の症状が起きています

 

ペインクリニックの治療は

M村さんの場合

ただ痛みを緩解させる事だけが目的のように思われました

 

内臓帯壁反射による

背中 腰の痛みの本当の理由を 見失いがちです

従ってそういう視点での処置は

体の問題を見抜けず 対症療法のみの処置となります

 

処置だけが優先している医療体制に問題がある代表的な事例だと思います

 

まだ 局部的に 

二回しか鍼治療をしていませんが

症状はその都度 快方に向っています

 

現在 更に

内臓の調子を整える為の

全身の鍼治療を検討中です

 20061025

肩凝り 腰 背中等 様々な症状を診る視点

 

 

症状のある所しか治療しない最近の傾向

 

例えば

腰痛なら 腰の筋肉 骨の異常しか考えない

肩や首の痛みなら 頚椎や肩関節の異常しか考えない

 

レントゲンを撮り・・・異常ありません・・・

と 言われ

納得が行かなかった人は多いと思います

 

例えば 前述のK島さんの様に

レントゲン所見だけで安静を言い渡された事

 

腰と頚椎のレントゲン所見だけで判断し

安静を指導した事が

それ以外の身体機能の低下に成っている事を

医師は

考慮したのでしょうか?

 

現在K島さんは

ほぼ週一回の鍼治療と

当院独自の通電 そして食事の指導で

コルセットはほとんど不要になり

毎日散歩が出来るようになり

動きすぎて筋肉痛になる・・・それぐらい回復しています

医師の指導のまますごしていたなら・・・

動けないまま

何の喜びもないまま

不幸な人生を送っていたのかもしれません・・・と

言うのは 本人の言葉です

 

頚椎と腰椎の異常だけで

症状が成り立っていたのでは無いと云う事です

 

その苦痛が

どういう原因で起きているか考えるのが

東洋医学の経絡治療の一面であると解釈しています

 

 

気血栄衛(營)という考えで

より良い状態の心身を構築して行くように

治療を行い

そういう視点で人を診るべきだと思います

 

上記の視点で

殊に

医学知識を持ち得ない無資格のマッサージ

 

一例を挙げれば

症状のある部分だけ

肩なら肩しか 腰なら腰しか・・・

マッサージしない事

 

“肩が凝る事に付いての私見(関連する症状、頭痛、めまい、等)”

“背中の痛み、腰の痛み”

で 述べたとおり

症状が起きる理由は

必ず自律神経系の機能異常があります

その点

医師の視点

鍼灸の保険適用治療にはこういう傾向があるようです

神経系の機能をあまり考えない事は問題があると思います

全身の治療の必要性を考えないという事です

 

それは

アタシが保険の鍼灸を選択しなかった理由のひとつでもあります

 

治療という視点を持って行っているとは思えないマッサージ

(サウナ スーパー銭湯 エステ ホテル契約の業者等)

 

組織破壊=打撲のような刺激で 組織の変性を招き

神経系機能 感覚機能の低下

血管の拡張収縮機能の低下

低レベルの筋肉の細胞の新生

 

そして 組織破壊という視点で

整体 カイロプラクティック等

椎骨周りの組織を引っ張ったり 捻ったりは

危険な行為であるといえます

 

触覚・・・痛みに対して鈍感になって行き

より凝った感覚になって行く事

 

長時間のマッサージを要求するようになる事

それは神経系の機能低下が現れている顕著な例といえます

前述のF川さんにはそういう傾向が診られました

 

これは 情けない事に

国家資格所有者にも自分が獲得した知識を活用しないで

その場限りの治療を行っている人も多い傾向があります

 

上記の事が行われている裏側の事情として

儲けたいという気持ちか

お客として扱い その気持ちを考えると言うのか

機嫌をとりたいのか

刺激に対する体の法則性を無視している事すら気が付かない

その場限りの気持ち良さと

接客と云う事しか考えない傾向があると思われます

 

従って組織破壊を最小限に食い止め

神経系の機能をよく考えて行く事が

鍼マッサージ治療の命題だと思います

 

 

 

20061109

肥満と喫煙・・・誤解

 

ニコチンは

自律神経を刺激して全身の血管を収縮させ

全身の酸素欠乏を引き起こします

 

その結果

 

皮膚の温度が下がる=基礎代謝量の減少

 

新陳代謝を阻害し新しい細胞の再生の邪魔をします

 

同じ数 同じレベルの細胞が出来ないということです

 

そして

脳細胞は酸素欠乏により死滅します

失った脳細胞は

筋肉や内臓等の様に 二度と復活しません

(これは大変危険な事なのですが

この事はあまり情報として流されていない事を感じます

その理由は

タバコの経済効果が大きい事に由来すると思います

これに付いて

経済効果の功罪が

人をダメな方向に向かわせる事

そういう存在の意思を感じていますので

それに付いてはブログ内で説明します)

 

内臓と筋肉等の新陳代謝は

毎日 

多くの細胞が死滅して 

その分だけの細胞が新生して行くならば

同レベルの組織の構築は行われて行くのですが

 

喫煙の影響で

死滅した細胞と同じ数

同じレベルの細胞を作り出す条件には 

決してならない事を知ってください

 

言い換えれば

自分の体をダメな方向に向かわせているという事です

 

そして

同じ数だけ出来なかった組織の間には

脂肪細胞が入り込み

その組織の

脂肪細胞が占める割合が増えて行きます

 

喫煙が脂肪細胞を増やして行く行為で有る事を知ってください

この事は

厚生労働省もそういう発表を 過去にしています

 

禁煙すると

様々な身体機能の回復で 消化吸収も良くなります

 

喫煙中の影響である 体の使い方

酸素欠乏による無気力

例えば 運動をしない 

運動しても 

呼吸機能の低下を喫煙で招いていて

すぐ

代謝量のアップにすぐ繋がらない

 

それが 

脂肪細胞はそれ自身が体積を50倍にして脂肪を溜め込む作用が有る事

その事が理由で 

禁煙すると 太るという結果になります

 

この過程・・・太る過程も非常に重要な事で

その脂肪細胞を材料にして喫煙中に失った組織の再生を図る事でもあります

こういう変化は数年続くようです

(アタシも禁煙経験者ですのでよく分かります)

 

喫煙と禁煙

それが引き起こす結果

 

失っていく体の働きと

その組織・・・

 

今の体型を保つ為に やせる為に タバコを吸う

そう云う事を言う人は意外に多いのですが・・・

 

 

自分の体と健康に対する認識がとても浅いと云う事を知ってください

 

 

 

 

 

20061129

椎間板ヘルニアの鍼治療  その目的

 

 

ヘルニア (hernia) とは 組織や臓器が飛び出す異常のことです

臓器の一部が正常な位置を外れて飛び出した状態を言います

 

背骨は24個の椎骨で 構成されています

 

椎骨と椎骨の間にある軟骨が 椎間板です

緩衝材の役割を持っています

 

椎間板ヘルニアは

椎間板中央にある髄核が それを囲む線維輪に生じた亀裂を通って後方に移動し

椎間板が膨隆した状態 突出

さらには

線維輪の外に飛び出した状態 脱出

そういう状態です

 

坐骨神経に椎間板が物理的な圧迫刺激をして

腰痛 

下肢の痛みやしびれ 

足の筋力の低下等を起こします

 

その原因の一つに

 

退行性病変=老化

 

老化を促進する=骨の新陳代謝機能の低下を引き起こす要因として

喫煙 アルコール摂取 糖尿病

(糖分の過剰摂取はカルシウムの代謝異常を引き起こす)

 

実際には

椎骨の変形がけっこう進んでいても 強い症状が出ない人もいます

椎骨の変形の程度と症状は 必ずしも一致しません

 

これは 大変重要な事を示しています

 

椎骨の変形=それに伴う症状の悪化ではない事

 

椎間板ヘルニアの診られる周囲組織の状態が 大きく関わっていると思います

(靭帯 筋肉 神経等の状態)

 

同時に

内臓の異常が自律神経の働き

内臓帯壁反射で腰痛を引き起こしている・・・そういう痛みも加わっている事が

症状の不安定な大きな要因です

 

椎間板ヘルニアと診断され その日の体調によって

症状が軽かったり重かったりするのは

生活条件によるところが大きい事を示しています

 

従って鍼治療は

病変のある部位の 周囲組織の改善が目的です

(健全な新陳代謝を行わせる 健全な機能を取り戻す)

内臓帯壁反射による腰痛の改善も当然考えなければならない重要な事です

(こういう痛みの発生のメカニズムは 医師の視点に無い事です)

 

周囲組織の状態如何で症状に変化が見られ

最終的には

椎間板の物理的な変化=坐骨神経に物理的な圧迫刺激が加わる事・・・に、

慣れる事が目的です

 

同時に

腹筋 背筋 お尻の筋肉 足の筋肉の強化が必要です

(当院独自の 足からの通電はとても役立ちます)

 

手術を考える前に 

こう云う事で症状が軽減される事を認識して頂き

本当に自分にとって必要な治療と

健全な生活を

検討して下さい

 

生活条件を悪化させる行為(喫煙 飲酒等)を

避ける事は

言うまでも無いことです

 

 

 

 

 

20061231

今年一年を振り返って、 特に感じた事。

 

前述した

K島さん M村さん の 例のように

処置や 治療方針が間違っていて 良い結果が出なかった例

 

マニュアルどおりの処置しかしない 医師の判断

無資格のマッサージ類似行為 カイロプラクティック 整体 等

そして

同業者の人達

 

そういう人達がどういう視点で人の体を見ているのか?

その人の体の状態を本当に考えているのか?

 

只 症状に対する処置と治療を行うだけで

その人の今後の事を考えているのか?

 

そういう人達の仕事に対する価値観

只 処置と治療だけ行えばよいのか?

 

その人の今後の事を深く考えない

極端なことを言えば

只 報酬を得れば それでよい・・・

 

そういう点で 仕事本来が持ち得る意義 

 

アタシたちの仕事は

そう云う事もよく考えるべきだ!

と 思います

 

縁があって 治療をする事に なった

 

只 症状に対する処置を行うだけでなく

その人の今後の生き方 

その上での問題点

そう云う事にも注意して体の状態を観察する事

 

自分達がどういう問題を持っていて

そしてそれが症状にどんな風に表れているか?

 

この事を

治療する側も

治療を受ける側も 深く考えていない事

 

それは

治療をする側の問題点として

仕事が単なる金儲けの意味合いしか持たなくなっている傾向が強いから

医師の視点

無資格の行為

同業者の保険適用の鍼マッサージ

 

そういう部分のよくない点が 指摘出来得る事だと 思います

 

治療を受ける側の問題点として

生活に問題があるのに

自分の苦痛を取り除きたい 只 楽になりたい

そのとき楽になればその後の事はどうでいい

真剣に自分の生き方を考えない

 

調子が悪いから鍼やマッサージを行う

只 苦痛から逃れたい

通常そういう動機で 医者や薬やサプリメントや

鍼や マッサージを選択する事が多いようですが・・・

 

こういう考えは自分の体の事

生活の事

そう云う事を考えるに当たって

考えが浅いと言えます

 

体の調子 病気・・・etc

 

そういうものが

自分の進むべき指標になる事はたくさんあると思います

 

真に自分が体の調子と治療の事を考える

自分の生活を考える

 

それは

気血栄衛(營)=心の在り方で 肉体を時間の進行に伴って構築していく

その上で

自分の在り方を深く観察する事

 

そういう考えが無くなってきていると思います

 

自分の仕事に対する考え方

自分の体に対する考えの浅い事

それは

自分の在り方(観自在=自分の在り方を深く考えこの次元に存在する事=生きて行く事)

 

そう云う事が足りない人が多い・・・そう云う事を感じさせる一年でした

 

この記事は

11日分に続きます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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