特にお問い合わせの多い、椎間板ヘルニアについて

 

 

 通常、整形外科などで行われる椎間板ヘルニアの治療と言うのは、

シップ、温熱療法、(局所の)低周波通電、鎮痛剤の処方、神経ブロックなどです。

これら医師が行う椎間板ヘルニアの対処は、対症療法でしかなく、良いカタチの組織の作り変えになっていないことを感じます。(根治しないということです)

そして、このことに、不満を感じていらっしゃる方は意外に多いようです。

そしてそれは、何年医者に通っても状態は良くならないし、年齢を重ねるにあたってだんだん重症化してくるからです。

 

医師が診断する椎間板ヘルニアの中で、特に(歩けないなど)の重症のケースは、対症療法しか治療法が無いでしょうけれども、

ご自身の症状が、不安定で、

日によって、今日は調子が良い、あるいは今日は調子が悪い…もし、そうお感じになるならば、

その症状の原因は、椎間板ヘルニアによるものだけではなく、

内臓体壁反射の症状を考えるべきです。

 腰痛、足の痺れ、坐骨神経痛…さまざまな症状が腰椎の椎間板ヘルニアにより起こりますが、医師の診断は、椎間板の状態を診るだけの診断でしかなく、内臓体壁反射による腰痛などの視点が無く、よって内臓の状態などを考えない。

(これは保険制度に問題があると思われます。とにかく保険点数を取るための、病名や症状名を挙げなければならない。それが医師の画一的な視点を生んでいると思われます。 これと同様のことが、例えば脊椎分離症、すべり症など、症状が不安定な腰痛、その他の部位の痛みにもいえます)

 

 椎間板ヘルニアが、今列記した、症状のすべての原因ならば、

症状自体は安定したものになり、毎日痛いと感じるでしょう。

 

もし、そうでなければ、

内臓体壁反射や、他の原因を考えるべきで(生活習慣など)

ご自身が感じていらっしゃる症状を引き起こす別の要因を取り除けば、

症状は軽くなり、軽度の椎間板ヘルニアに必須なリハビリとしての腹筋や背筋の強化、ストレッチを行う意欲につながりますし、

現に、当院にいらっしゃった方で、通院をおやめになられた方は何人かいらっしゃいます。

このホームページの“背中の痛み、腰の痛み 内臓体壁反射に対する私見”もお読みいただき、ご自身が選択する治療についてどういうカタチが良いか、判断していただきたいと思います。

 

 

参考として、ホームページでの、“治療を通して感じた事&伝えたい事”

 

   20061003

M村さんの奥様の腰痛の原因を ペインクリニックの医師が考えなかった事

も、お読みください。

 

 

 

以下、補足として、よく意味を理解しないまま使われているヘルニアと言う言葉と、

椎間板ヘルニアについて説明をします。

 

ヘルニア(hernia)と言う言葉自体は、体内の臓器などが、本来あるべき部位から脱出した状態を指し、

体腔内の裂隙に迷入したものを内ヘルニア、

体腔外に逸脱したものを外ヘルニアと呼ぶ。腹部の内臓に多くみられ、例えば腹壁ヘルニアは、腹壁に生じた裂け目から腹部の内臓が腹膜に包まれたまま腹腔外に脱出する。

嵌頓ヘルニア(かんとんへるにあ)は、脱出した臓器などが、脱出穴で締め付けられた状態を指す。

締め付けられた状態が長期に及ぶと、血液循環障害により脱出した部分が壊死(えし)、

ないし壊疽(えそ)に至る場合がある。

嵌頓ヘルニアの症状はとても重く、多くは激痛を伴う。

 

それ以外にヘルニアの用語を使うものとして、鼠径ヘルニア(脱腸)、臍ヘルニア(でべそ)、椎間板ヘルニアがある。

 

一般的に認識されていて、医学知識をしっかり持ちえない人が使う用語としてのヘルニアは、椎間板ヘルニアであることが多い。

 

椎間板とは、背骨の椎骨一個々々の間にある軟骨で、椎間板ヘルニアと呼称するのは、背骨椎骨間の軟骨=椎間板の一部が、線維輪を破り、突出した状態です。

老化、激しい運動、周囲組織の脆弱化により椎間板が飛び出した状態を椎間板ヘルニアと呼称し、痛みの原因は、飛び出した椎間板が脊椎神経を物理的に圧迫し、圧電が起きるからです。

椎間板ヘルニアは、

首(腕神経叢にも影響を及ぼす)=頚椎、

背中(肋間神経にも影響)=胸椎、

腰(坐骨神経にも影響)=腰椎の、どの部分にも発生しうるのですが、脊椎の構造上、特に腰椎に発生することが多いのです。

 

✤ はり(鍼)治療の要点として 


 内臓体壁反射の改善

(腹部、足などにも刺鍼します)


腰椎周りの筋肉の緊張の緩解(かんかい)

(背中、腰、臀部、骨盤周囲、股関節などに刺鍼します)

が、中心となります。


 

 

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