◆足の陽明胃経 (左右 45穴)
胃経の流れ
手の陽明大腸経の最後のツボ、迎香より、上に行き、両眼の中間、鼻の根元の所で左右交叉し、鼻根で、陽明胃経そのものが始まり、そこから下って鼻の外(承泣穴、四白穴、巨髎穴)を循り、上の歯の中に入り、口角の地倉に出でて唇を循り、眉を環り、さらに、下って、任脈の承漿穴で左右が交わり、次に下顎下縁を循り、大迎から頬車を循り、耳の前の客主人(上関)に上り、側頭部髪の生え際を循り、懸釐・懸顱・頷厭等の胆経諸穴と、交つて、前額部の頭維に至り、そこから額中央の神庭に至る。
顔面部から枝分かれしたもののうち、大迎の前より、人迎(喉頭結節の側部の頚動脈摶動部(人迎の脈))に下り、喉嚨を循り、気管の側部の水突、気舎を経て、缺盆に入り、さらに、缺盆から胸腔に入り、腎経の外を下つて、横隔膜(“日月神示”表記の“腹の水=“江戸と尾張”の“江”…自我の確立=固定化の段階、そして腹の位相のサイクロトロン”の“戸”、マニピューラチャクラからアナハタチャクラへの関門)を貫き、任脈の中脘(胃経の募穴 腑会)上脘(じょうかん)で、胃に属し、脾を絡う(まとう)。
(首から下の陽明胃経の経路は、副交感神経である迷走神経の経路とほぼ同一である)
さらに枝分かれして、缺盆より乳の内廉に下り、胃の下口より、腎経の外を下行する。臍を挾み、任脈の下脘で、腹の裏を循つて、鼠径部の気衝に至り、陽明胃経の本経と合流する。
気衝から下行して、髀関に至り、伏兎、陰市、染丘(大腿前外側)を通り、そののち膝蓋骨中に入り、犢鼻を過ぎて脛骨外側の三里に下り、上巨虚、条口、下巨虚を過ぎて、足首の関節、前面正中にある解谿に至り、足背の衝陽に出て、陥谷を経て、内庭、足の第二指尖端、爪甲の外側、れい兌に至る。
さらに枝分かれがあり、膝の外廉を下る三寸(三里)のところより別れ、外方に向つて行き、胃経と胆経の中間を下行して、下廉の外、豊隆に出で、なお下行して足背をとおり、表面に出て中指の外間に入り、中指の端に至る。
さらにもうひとつ枝分かれがあり、衝陽より親指に入り、親指先端に出て、太陰脾経の隠白に出る。途中、肝経と交る。
私見
この経絡の流れは複雑で、左右に交差する点で、人の心(靈)の動きの極性である日足と砌(ひたりとみぎり)のバランスの変化を表すものと解釈しております。
ブログを読まれた方はお解かりになると思いますが、心の動きには、肝=“いきり立つ心(奴と心)”と脾=“思う、憂う”があります。
その心の動き…特に陽明胃経に対する、“臓”である、脾=“思う、憂う”の心(靈)の動きが現れたときに、精神的苦痛で胃腸の症状(下痢、便秘、胸焼け、膨満感、極端な場合には胃痙攣etc)が出たり、胸に帯状疱疹(ヘルペス)が現れたりします。
また、陽明胃経は、左右に分かれていることから考え、“日月神示”表記の“富士(二二)”=肉体の二つの磁性、日足(ひたり)と砌(みぎり)、ヨガで言えばイダとピンガラ、太陽の気道と月の気道と関与するものでもあり、太陽の気道と月の気道が、日足(ひたり)と砌(みぎり)でもあります。
承泣(しょうきゅう)
四白(しはく)
巨膠(こりょう)
地倉(ちそう)
大迎(たいげい)
頬車(きょうしゃ)
下関(げかん)
頭維(ずい)
人迎(じんげい)
水突(すいとつ)
気舎(きしゃ)
缺盆(けつぼん)
気戸(きこ)
庫房(こぼう)
屋翳(おくえい)
膺窓(ようそう)
乳中(にゅうちゅう)
乳根(にゅうこん)
不容(ふよう)
承満(しょうまん)
梁門(りょうもん)
関門(かんもん)
太乙(たいいつ)
滑肉門(かつにくもん)
天枢(てんすう)
外陵(がいりょう)
大巨(たいこ)
水道(すいどう)
帰来(きらい)
気衝(きしょう)
髀関(ひかん)
伏兎(ふくと)
陰市(いんし)
梁丘(りょうきゅう)
犢鼻(とくび)
三里(さんり)
上巨虚(じょうこきょ)
条口(じょうこう)
下巨虚(げこきょ)
豊隆(ほうりゅう)
解谿(かいけい)
衝陽(しょうよう)
陥谷(かんこく)
内庭(ないてい)
れい兌(れいだ)