旧ホームページでの、治療を通して感じた事&伝えたい事。“その3”

2008年分

20080116

胃腸の症状に対する治療 “その一” 始めに

 

胃腸の症状だけに限らず 様々な症状は 

まず

器質的なものと

機能性(官能的)なものに分類して考える事が大事です

 

特に

機能性(官能的)疾患としての胃腸の症状

それらの多くは自律神経の機能異常であり

薬を使用しても根治しない事がその証明です

 

そして

多くの方が体験していらっしゃると思いますが

腹部の刺鍼

腰部の刺鍼

そして 特に

胃腸のツボの多い足の刺鍼で

内臓が動き出し始める・・・その事を感じられる方は多いと思います

 

(※ 器質的疾患 機能性(官能的)疾患に付いては

ブログ内記事 “良い発振の為に”

を お読みください)

 

現状 只単に

症状だけを観察して何かの処置をする傾向が強いですが

それは感覚優先・・・ブログでも説明した

低い観察行為であり

真の原因を見抜いて処置する事に繋がらず

そしてそれは

只単に苦痛から逃れたいという発想になりがちです

 

(感覚優先の低い観察行為・・・この傾向は

医師にも患者にもあります)

 

よって 胃腸の症状を

器質的なものと 機能性(官能的)なものに

大別して

鍼治療の効果を説明したいと思います

 

説明する症状は

上腹部と下腹部の痛み

胃もたれ 胸焼け 胃重 胃痛 食欲不振 

げっぷ しゃっくり

胃下垂 胃アトニー 胃潰瘍 神経性胃炎 胃酸過多

 

弛緩性便秘 痙攣性(強直性)便秘

神経性の下痢 慢性腸炎

そして

胃腸の症状と関連し

時には

胃腸の症状と混同される病気として

胆のう炎 膵炎 等

 

これらに付いて次回から説明していきたいと思います

 

 

20080119

胃腸の症状に対する治療 “その二” 正常な排便

 

 

健康な排便は 

一日一回 大体 同時刻に便意を催し

大して力まなくても排便し 

バナナ状の一本糞が望ましく

排便後にすっきり感があるのが通常の排便であるべきです

 

そして

以下の場合は 正常な排便には相当しません

 

※ 毎日 排便があっても 排便の後に便がすっきり出た感じがない

 

※ 一日に何回も排便する

 

※ 摂取した食事の量にもよりますが 23日に一回しか排便しない

 

※ 食事を取った後 便意を催しトイレに行きたくなる

 

正常な排便を理解する為に

補足説明をすれば・・・

 

正常な排便は

朝起き上がる時からその準備が始まり

便の輸送が促されます

また

食事を摂る事で大腸の運動をさらに誘発します

 

これらは自律神経系の反射で

その事により

便は直腸に向けて送られます

 

便意を催す=排便反射は 

自律神経の機能であり 

その具体的なメカニズムは

 

骨盤神経支配の内肛門括約筋と

陰部神経支配の外肛門括約筋の緊張によって

普段は

肛門からの糞便の排泄が抑制されているが

排便反射は

この抑制を取り除く事で排便を起こす

 

これは 便塊が直腸に送り込まれ

直腸内壁が伸展(約150ml)されたり

そして 便槐が移動する事によって

粘膜を刺激し

その情報が神経を介して伝わり排便反射が起こります

これは自律神経系の機能です

そして その刺激は

骨盤神経を伝って種々の神経経路を経て

大脳に伝わり 便意という感覚になります

これは知覚神経の機能です

 

この神経系の機能が大事で有る事を理解して頂いて

この次は

弛緩性便秘と痙攣性(強直性)便秘に付いて説明します

 

 

20080123

胃腸の症状に対する治療 “その三” 弛緩性便秘の成因

 

前回説明した通り 

便塊が直腸に移動する事で直腸内壁が伸展し 

その刺激は骨盤神経を伝って

種々の経路を経て大脳に伝わり 便意となります

 

これが 便意を催す=排便反射なのですが

 

例えば 

仕事中などでトイレに行く事が出来ない等の状況で

便意を我慢をすると

排便抑制の刺激が生体内電流として

自律神経の中枢と 

脳の便意を感じる部位に伝わります

その結果

我慢しようとする意志が(生体内電流として)脳内で増幅され

それは

骨盤神経 陰部神経に伝わり

内肛門括約筋 外肛門括約筋を緊張させ

便意は消失します

これは

特定の条件で起きている排便反射の抑制でもあります

 

そして この際に重要な事は

 

※ 脳が生体内電流の増幅器としての構造を持つ

※ その生体内電流は情報を持っている

※ この場合の生体内電流の情報は 排便を我慢する意志

 

 

この様に排便を我慢する機会の多い人は

段々 

直腸内の便塊の移動による刺激によって便意を感じ難くなります

 

そして

便意を我慢する意志によって起きている

大腸の運動の抑制 

そして 腹圧を緩める事

これは

自分の意志が自律神経の機能を左右している事でもあります

これも“気血栄衛(營)”の一側面であると思われます

 

こう云った事で

直腸では便塊の移動が遅れ

そしてそれにより

大腸の機能としての水分吸収の効率が上がり

その結果

便塊の移動がゆっくりの為に水分の少ない凝結した便になる

弛緩性便秘特有の便の状態になります

 

繰り返しますが

便意を我慢する=腹圧を緩めることの弊害としての便を排出する筋力の低下

そして 腹圧を弱くしている生活

これも

自分の意志と生活により

その生体活動=生体内電流による(時間の進行を伴う)肉体の創造

それも(良いカタチでは無い)新陳代謝であり 

それは “気血栄衛(營)”の一側面で有る事

良い条件で肉体を創り変える事が必要で有る事

 

それを理解して頂いた上で 

次回は

弛緩性便秘の弊害と 鍼治療の目的を説明します

20080201

胃腸の症状に対する治療 “その四” 弛緩性便秘の弊害

 

 

弛緩性便秘の弊害は 

(痙攣性便秘にも同じ事が言えますが)

 

便塊が大腸に通常の排便よりゆっくり留まる

滞る事により 

便が細菌により過剰に分解され 便が分解される事により産生される

アンモニア(水溶性)や水溶性のガス(硫化水素等)は

大腸の機能としての水分の吸収で吸収され 血液中に入り 

肝臓で分解されますが

その際に

せっかく呼吸で取り込んだ酸素の消費が起き 血液中の酸素を使い 

その結果

全身の基礎代謝量の低下に繋がり 熱量を発生出来ない

手足が冷えたりする事にもなります

 

そして

便塊が大腸に貯留する事によって 体温を奪う事も起き

腹腔内の体温の低下は

内蔵機能の低下に繋がります

 

内蔵機能の低下は基礎代謝量の低下を招き

更に冷えの要因になり 悪循環となります

 

(基礎代謝量の低下 

その事由来の 食べた物がすぐに血糖に成るものを好む

甘いものに依存して すぐ血糖になるものを好む

そう言う傾向も診られるようになり

それは 前述した(20060911日)

F川さんの奥様の甘いものに対する依存と共通する事です)

そして

食べた物が過剰に分解され それが有害な物質に変わる

その際の腸内細菌群の勢力変化

善玉菌と悪玉菌のバランスを崩す

 

(腸内細菌に付いては私見が有りますので 

別の項目で説明します)

 

そして

血液の錯体としての性質=荷電粒子の移動を妨げます

 

※ 錯体と感覚優先に付いては ブログをお読みください

太陽凝視 錯体 

& 

太陽凝視 感覚優先 で ググッて下さい

 

悪循環としての腹の冷えと手足の冷え

この事自体が重大な基礎代謝量の低下を示し

そして 腸が冷やされる事は 免疫力の低下にも繋がります

(腸管の機能に付いても試験がありますので別の項目で説明します)

 

更に

便塊が股関節内の下肢に向かう血管や坐骨神経等 

下肢に向かう神経も圧迫している

 

圧迫されている事で電磁誘導が起き

そこから先に電流が流れ難い現象もあります

 

それは 足の経絡経路の異常な緊張に繋がったりもします

 

そしてこういう状態は悪循環が悪循環を招く

 

それは 食生活の改善も無い

排便に要する筋力のアップをしない

便秘の治療を考えず 只単に 便が出ればよい

それはまさに薬にしか頼らない

一部のお茶などサプリメントにしか頼らない

そういう人に よく診られる傾向でもあります

 

 

20080202

胃腸の症状に対する治療 “その五” 弛緩性便秘の鍼治療 

 

 

弛緩性便秘に診られる 下腹部の上腹部の皮膚温の違い

みぞおちとお臍に近い部分は比較的冷えていないが

そけい部(股関節に近い部分)に近いところは 冷たい

特に

盲腸に近い部分と直腸に近い部分(左側下腹部)

前回説明した 便塊が体温を奪う事と基礎代謝量の低下

そしてこれは 血流に由来する事でもあり

更にこの症状はご自身で判断出来る事です

(お腹を触ってみてください)

 

そして 弛緩性便秘の人は

皮膚の色が黄色い 或は どす黒い 

そう云う所見もあり それは 

陰陽五行 木火土金水で云う所の 土の経絡の異常とされており

陽明胃経 腹から足に向かう経絡と

大陰脾経 足から腹に向かう経絡の異常が 診られるものです

 

従って 弛緩性便秘の刺鍼は

その経絡の経路と

腹腔内の電磁誘導を励起させる為に 腹部と腰背部 臀部の刺鍼をします

 

その結果 弛緩性便秘の傾向のある人は

刺鍼後 すぐに内臓が動き出す

この事を経験していらっしゃる方は多いと思います

 

鍼治療は

腹腔内の血流の機能の回復 それによる錯体としての血液の機能のアップ

(荷電粒子=錯体)

刺鍼する事により 血流の回復が血液と内臓の支配神経の電磁誘導を励起します

 

便秘薬やサプリメント等により 目先の便通の解決をしていらっしゃる方は

排便反射の機能の低下が起きており

その回復の為に 自律神経内に電磁誘導を起こす

 

それを解決するのは 鍼治療の電磁誘導でもあり

刺鍼により 圧迫感やビリッと響く感じが起きるのもその一例です

それは 古典の言葉で“得気(とっき)”といいます

得気(とっき)そのものが体の中の生体内電流の現象です

 

弛緩性便秘のツボの多い足への刺鍼は 同時に診られる症状としての 

足先の冷え

足の神経と血管への電磁誘導が目的です

 

 

更に

血液中のアンモニア濃度等の上昇により起きている

頭が重いとか偏頭痛とかの症状に対する刺鍼も必要です

 

以上が 鍼治療の効果と目的の概要です

 

前回の記事と 重複しますが

只単に 便が出さえすれば良いという発想の便秘薬や一部の食事療法等

こう云った事では期待出来ない機能でもあり

それらの処置は 人が生体内電流の電磁誘導で生命活動を営んでいる事

その理解の無さを示している事です

 

 

20080218

胃腸の症状に対する治療 “その六” 痙攣性便秘の成因

 

痙攣性便秘は

弛緩性便秘が大腸の蠕動運動の低下で有る事

それに対し 

簡単に表現すれば 大腸が締まり 便を送り難い 

そう言い表すのが妥当な表現です

 

その際に起きる特徴的な症状は

 

 

※ 弛緩性便秘の様に持続的に便秘が続く事は少なく 便秘と下痢が交互に発症する

 

※ 便意を催し 排便してもすっきり感があまり無く 残便感がある

 

※ 便塊は小さく細い 兎の糞のような便をする

 

※ 便意を催した時に直腸部の腹痛を催す事がある その腹痛は 排便すると消失する

 

 

痙攣性便秘は 

自律神経系が精神的な影響を受けて起きる事が 儘あります

何かを思い続ける 眠れない等 

(脾=思う 憂う)

ブログで説明した左往右往の段階の心(靈)の時にも良くおきます

そして

併発しているほかの消化器疾患の影響を受けている事が

多々あり 様々な成因があります

 

慢性胃炎 腸炎 これらを引き起こす原因は 胃や腸の粘膜を荒らす飲酒 喫煙

そして

膵炎 胆嚢炎

これらの原因は食事のバランスの悪さ 

過度のアルコール摂取 過度の肉食乳製品の摂取や

便秘に効果があるとされているヨーグルト等も

慢性腸炎や胆嚢炎の人には悪影響があります 

 

同時に起きている胃腸粘膜の潰瘍性炎症も併発している事があり

その際に腹痛も有ったりで 

症状は複雑になります

 

更に 痙攣性便秘の人が気を付けなければならないのは

便秘薬に対する依存 

これは排便反射の異常をきたす物で 弛緩性便秘 強直性便秘に関わらず

腸の正常な蠕動運動を自力で起こす事が出来ない条件を作り上げます

そしてこの事も “気血栄衛(營)”の一側面です

従って 便秘薬 下剤 浣腸 便秘の効用を謳うサプリメントの使用には

注意が必要です

その中で問題視されている物として

センナ茶は

腸への水分流入を高めて便を柔らかくする

腸内細菌によって腸を刺激する物質に変わるという特徴がありますが

常用すると

脱水症状を起こしたり 体のミネラルバランスが崩れ

それは

血液と内蔵の電磁誘導にも影響が現れます

 

便秘薬やサプリメント等には

腸の正常な機能を呼び覚ますという働きが無く

只 

便が出さえすれば良いという発想の元に作られた物であり

求める人もそう言うつもりでしか求めていない

それは

体の正常な機能と言う視点を 忘れている事でもあります

 

20080224

胃腸の症状に対する治療 “その七” 下剤性結腸症候群 

 

前回の記事の補足説明として

 

便秘薬 センナ等のサプリメント 下剤の乱用による

副作用としての便秘があり 

下剤性結腸症候群(cathartic colon syndrome)と呼ばれています

 

その様相は

 

腹痛 吐き気 腹部膨満感=おなかが張った感じ

これは

自律神経系の機能を阻害した結果と言えます

 

そして

排便を強制する事により起きる低カリウム血症

それによる倦怠感 筋力の低下

 

正常な排便なら

体内のミネラルを奪うような事が無いのに対し

排便を強制する事が

血液中のナトリウムとカリウムのバランスを崩し

血液と体組織が起こす電磁誘導(生命活動)を狂わせる

 

それは 筋肉内の電磁誘導の低効率化を知覚神経が感じ

倦怠感になり

それが又 腹腔内では内蔵の機能低下

それが引き起こす現象として

ひどい症状としては排便後も残便感が有り一日中続く事がある

更に

錯体としての血液の機能低下が引き起こす 動悸 

 

心臓の機能は

心筋が筋肉である事から 錯体としての血液の影響を受ける

そして同時に

心臓と呼吸器との電磁誘導も狂い

それは胸部内臓の自律神経系の機能異常にもなり

喘息様の症状等が診られる事もあります

 

常に自分の体の機能の良い形を考えるならば

目先の効果を求めず

 

それは

排便反射を狂わせる物に頼らず

 

自律神経系の調整(刺鍼による電磁誘導)と

背筋腹筋の強化

そして

便秘に有効なストレッチ

 

それは良い形での体の創造という点での

“気血栄衛(營)”の概念

それを 思うべきです

 

 

20080226

胃腸の症状に対する治療 “その八” 痙攣性便秘の鍼治療

 

 

痙攣性(強直性)便秘は 

弛緩性便秘の様に 只単に 自律神経系の機能異常が中心の成因では無く

前述した様に 多様な原因を見抜かなければ成りません

 

又 それに対応した鍼治療は 

便秘の治療だけでは無く

“その六” 様相と成因で述べた 

慢性胃炎や腸炎 胆のう炎 膵炎 それが原因で起きている症状も見抜く

これらも 腹腔内の血流を左右し 腸の正常な蠕動を阻害します

(腹部の皮膚温を観察すると良く解る)

 

そして・・・よくアタシが説教を垂れる(笑)

飲酒 喫煙 食生活の悪習慣などの影響も 治療の対象になります

これらの悪影響は

全身の 神経と骨髄中の鉄分子で起きている電気的な現象に 

影響を及ぼすからです

 

更に 対症療法的として低カリウム血症による全身の倦怠感

更に 不眠 

それは 心の成長に伴う

左往右往による脳内の血流の変化でもあります

そしてそれは 大脳の旧皮質に血液が集まり

(感情主体の心(靈)の動き)

脳全体の血液配分のバランスを崩している時に

半分意識のある睡眠をとっている=眠れないと思い込む

そう言う結果にもなります

 

又 血液中のアンモニア濃度の上昇が頭痛や頭重などの症状を引き起こす

これらの治療も必要になってきます

 

従って・・・痙攣性(強直性)便秘の鍼治療の場合

書ききれないほどのケースがあり ほぼ全身に鍼治療が必要になります

特に痙攣性便秘の際は 上半身の経穴の鍼治療も必要になり

それが腸の蠕動を正常に戻す作用もあります

 

そう言う点でも 余談ですが・・・

 

只 単に便秘に効果があるツボとか

そう言う表現がされている健康雑誌や女性週刊誌の無責任な記事・・・

実際にその通り試しても 大して効果が無い事・・・

 

経穴=ツボの選択は 

そんな単純な物ではなく 相手の状態をよく考慮して選択する

健康雑誌や女性週刊誌などは 

目先の効果を強調し 人目を引き

(ディスプレイ=動物の発情行動)

売り上げを伸ばす目的で 記事が書かれている

その為の それが動機の記事の構成で有る事・・・

そう言った事も知って欲しい事でもあります

 

 

20080227

胃腸の症状に対する治療 “その九” メールでの質問に対して

 

 

便秘による 

血液中のアンモニア濃度の上昇に付いて 

よく解らないとの質問を頂きましたので 説明します

 

アンモニアは

蛋白質の代謝の結果 出来てきます

アンモニアの発生源の大部分は 腸管です

食事で摂取した蛋白質は 大腸に達し

大腸内細菌のウレアーゼという酵素によって分解され アンモニアが出来ます

その為

血液中のアンモニア濃度は食事蛋白量により大きく影響されます

そしてそれは蛋白質の量の問題だけで無く

質・・・蛋白質と同時に摂取する帯電するミネラルの影響

動物性の蛋白質=肉は

低い情動を有している事も考慮すべきです

(ブログ内記事 肉食の影響が恨みの連鎖の霊的干渉を招く)

 

そして

腸管で生じるアンモニアは 血液(門脈)中に吸収されます

このアンモニアを多く含んだ門脈の血液は

肝臓に送られ

肝臓でアンモニアは分解され 無毒化されます

無毒な硝酸塩や尿素 窒素ガス 水になります

その際に 呼吸で取り込んだ酸素を消費しますが

これが 基礎代謝量の低下に繋がります

基礎代謝量の低下は手足の冷えに繋がります

余談ですが

手足の冷えは 喫煙の影響が大きい

肝機能の低下は 飲酒の影響も大きい

これらの事も 知っておいて欲しい事です

 

更に 肝臓の器質的疾患と言う特殊なケースとして

肝硬変では 

大腸から吸収された門脈の血液の大部分は肝臓に到達せず

大循環系短絡(シャント)を介して 全身に流れ込みます

その為 門脈へ吸収されたアンモニアは

無毒化されないまま体全体に広がり 血液中のアンモニア濃度が上昇します

 

それが理由で起きるのが 肝性脳症や肝性昏睡で

これは

血液中のアンモニアが 神経毒になるからです

 

常習性便秘の人は 

少なからず頭痛や頭重 不眠等の自覚症状がありますが

それらの間接的な原因でもある 

血液中のアンモニア濃度の上昇を抑える為にも

腸の機能の正常化を目的とした鍼治療をお勧めします

 

20080318

胃腸の症状に対する治療 “その十” 胃腸の機能を害する食事

 

食事の欧米化 肉食と乳製品の摂取  

相対的に野菜を取らなくなった事

これも 便秘の症状を訴える人が多くなった事や

慢性胃炎や腸炎や胆のう炎や膵炎の一要因で

腸の疾患に関して言えば 

前述した腸内の有害ガスの発生と 肉食や乳製品による腸内細菌の悪玉菌の発生

(ヨーグルトは腸に良いとされていますが 実際に腸にまで届く乳酸菌は

消化液の影響で 少なくなります) 

 

その際の細菌の変化

大腸菌には 善玉と悪玉(こういう分類は幼稚な言い方ですが)が 存在します

腸内で発生するガス=オナラに付いては

菜食すると

比較的に臭いの少ない水素やメタンやエタンの多いおならを出します

動物性の蛋白質=肉食をすれば 動物性蛋白質が腐敗し

詳しく分類すれば

肉食由来のガスの発生があり

アンモニア アミン類 インドール類 フェノール類 硫化水素 メルカプタンなど

これらは蛋白質由来の化合物 臭いにおいの元でもあります

(蛋白質は分子構造中にN(窒素)やS(硫黄)が入っている)

それらは 腸内で有害物になり 

前述した通り水溶性のガスは

血液に取り込まれて 

基礎代謝を下げたり

更に 神経毒になったりして

頭痛や頭重 倦怠感などの原因になります

有害なガスという視点からでも菜食をお勧めします

植物を構成する分子は

C(炭素)H(水素)O(酸素)・・・必須ミネラルで有る事

 

そう言う点でも 人が食べる物=肉体の構築の材料は

動物性の物と植物性の物・・・それが中心で

人の理想の食事というのは(霊的成長って言う視点でも)

菜食であると思いますが

これは一般からかなりかけ離れた概念で いきなり菜食に移行することは難しく

動物性の食品の欠点を まず認識する事が 大事だと思います

次回は食事と腸内細菌の変化に付いて

そして

一般に誤解されている乳酸菌に付いて 説明します

 

 

 

20080321

胃腸の症状に対する治療“その十一 ” 乳酸菌に対する甘い認識

 

 

便秘の人が 便秘解消の為に考えなくてはいけない事として

前述の通り 食生活がありますが

乳酸菌に付いての認識があまりにも間違っているので

少し説明しておきます

 

乳酸菌の働きは 医学的に証明されている事として

整腸効果 

癌細胞抑制効果=抗突然変異作用 細胞がガン化するなどの突然変異を起こしにくくする

免疫力の活性

抗コレステロール作用 等 色々有ります

 

前回と重複しますが

口から入れた乳酸菌は胃酸や胆汁(消化液)により 大半が死滅します

そして

口から入れた乳酸菌が腸まで辿り着いたとしても

既に住み着いている腸内細菌(定住菌)と勢力争いを起こし

それが 

かえって悪玉菌の勢力を拡大する事さえあるとの報告が有ります

それは ヨーグルトの乳脂肪のせいだと思われます

 

しかし 腸の健康の為には乳酸菌の摂取も考えるべきで

ヨーグルト由来の乳酸菌は前述したとおり 消化液で死滅します

その結果 未消化の乳脂肪しか腸に届かない

それに引き換え 

漬物由来の乳酸菌は HS−1 ラブレ菌などが有りますが

酸に強く 塩酸を含む胃液や 胆汁酸で死滅しない

そう言う利点が有ります

 

さらに漬物を食べる事は食事で摂取した食物繊維の量を考えても

その摂取量は多くなる利点が有ります

 

食物繊維の事を少し述べれば

 

不溶性食物繊維は水に溶けにくく 

便量を増やし スムーズな排便を促す

腸内に善玉菌を増やす そして 宿便の排出にもなります

水溶性食物繊維は粘性があり 大腸の粘膜を保護し 

小腸での吸収を緩やかにする働きがあり 

さらに腸内のコレステロールを排出する・・・等の報告が有ります

  

 

したがって理想の乳酸菌の摂取の仕方は 漬物から摂取する事で

人(日止、霊止)の理想の食事は

菜食で有る事を付け加えて置きます

 

 

 

20080604

弾発指 バネ指 についてメールでお問い合わせがありました

 

まず “弾発指”“バネ指”の症状と原因を簡単に説明します

 

これは指の曲げ伸ばしの際に起きる症状で

その原因は

指の屈筋(曲げる為の筋肉)の腱の腱鞘炎で

その腱鞘(腱を鞘(さや)状に包んでいる組織)と

又は

屈筋腱その物の組織変性が原因で

腱鞘の肥厚

或は

屈筋腱にこぶ状のふくらみ等があり

指を動かす際に腱鞘が屈筋腱の伸び縮みを阻害し

或は

腱鞘の中を移動する腱が腱鞘に引っかかり

抵抗感があり 引っかかる為に起きます

 

その際に

形の異状=物理的な痛みの発生があり

特に 安静時にも痛い場合は

腱と腱鞘とその周囲組織間の電位の差を

末梢神経が感じる事による痛みでもあります

(それぞれの組織が電気容量を持つ為ですが

この事は

医者には無い視点です...)

 

腱鞘や屈筋腱の腱鞘炎による組織変性の原因は

 

※ 使いすぎや未発達

※ (老化や喫煙アルコールの影響による)組織の衰え=新陳代謝障害

※ 良性のガングリオン(良性の腫瘍)

※ 体質的素因等

 

通常 整形外科での治療は

湿布や 非ステロイド系抗炎症剤の塗布や服用

リハビリテーションとしての温熱療法や低周波通電

ひどい症状は

ステロイド腱鞘内注射や

腱鞘切開術...と言う事になりますが

これは 予後が芳しくないケースが多いです

 

20080605

弾発指 バネ指 に 対する 鍼治療

 

アタシが考える“弾発指”“バネ指”の治療としては

まず 組織間の電位差の調整の為

関節部分や腱そのものに浅く鍼を打つ

これだけで大体

安静時の痛みと動かした時の痛みや症状は軽くなって行きます

その後

指の曲げ伸ばしの可動範囲の確保と

前腕と手首から先の筋肉と腱を創り変える為に

手を伸ばし

じゃんけんのグーとパーの繰り返し=握ったり開いたりの運動を進めます

 

更にこういう症状の診られる人の多くは

頚椎の椎間の狭まりが原因で

腕神経叢に対する圧迫が起きている可能性もあり

それが小指の痛みの原因になっている・・・

従って 頚椎の間を伸ばすストレッチをお教えしたり

肩背部 

頚椎部の刺鍼も欠かせません

 

医師に手術を勧められる・・・その前に一考して欲しい事でもあります

 

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