過敏性腸症候群のはり(鍼)治療


 

過敏性腸症候群(かびんせいちょうしょうこうぐん、Irritable Bowel Syndrome 通称 IBS)とは、 

 

◕ 食事のあと、急に腹痛を覚え(必ずしもそうではない)、便意を催し、軟便、あるいは下痢をする(ときには、粘液を含んだ水のような便をする。 この場合の腹痛の程度は、ひどい場合が多い)。 

 

 便秘と下痢が、幾日かの周期で交互に診られる。

 

 常に下痢をする傾向がある。 ときには、(腸内の)粘液の多い便を排泄し、そのときは強い下腹部通を覚え、(血液内のカリウムが減少するので)手足や腹部や腰背部が冷えたり、つったような痛みを覚える。

 

 精神的に追い詰められたり、ストレスを感じたりすると、急に腹痛を覚え下痢をする。

(同時に吐き気、食欲不振、頭痛、頭重、めまい、耳鳴り、手足の冷えなどの症状も見られることがある)

 

上記の症状が見られる状態をいいます。 

 

これらの症状は、器質的な病変(胃炎、腸炎、胃腸の潰瘍、肝炎、膵炎、胆嚢炎、胆石など)を伴うこともありますが、医療機関で検査しても以上が診られないケースも多く、その場合は排便と大腸と小腸の働きをつかさどる自律神経の異常(生体内電流の変調)です。

よってこの症状は、はり(鍼)治療の適応症です。

具体的な治療部位は、当然のことながら腹部の刺鍼、そして自律神経失調は、精神的な影響を受ける事が多いので、頭部、首、肩、背部、それとこのケースは手の太陰肺経の実証である事が多いので胸や手にも刺鍼して、内蔵の機能を整えるため足にも刺鍼します。

また、これらの症状は、誤った生活習慣によることも多く(飲酒、喫煙、過度の肉食、暴飲暴食など)、

そして、間違った民間療法により、便秘のサプリメント(センナなど)や、野菜ジュースの多用が、症状をひどくしているケースもありますので、気を付けください。

(野菜ジュースなど、食物繊維とカリウムが多いものを摂取すると、腸の動きを盛んにするので、下痢と腹痛はひどくなります)

 

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